抄録
本シンポジウムでは、民族スポーツが東アジアの国において、文化政策との関連でどのように位置づけられ、展開されてきたのか、ということについて議論する。民族スポーツは周縁的な存在と取られがちであるが、現実には近代国家によって、国家を構成する諸民族の統合のためや、自らの文化的アイデンティティを創造し認識させるために、政策的に展開されてきた一面も存在する。一方、民族スポーツの担い手が、それによってさまざまに自分たちの文化を解釈し、再創造しながら今日に至っている面もある。それらの視点から各国の民族スポーツの事例を取り上げ、文化政策を基軸に概観する。