体力科学
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筋硬度に関する研究 (第一報)
“筋硬度差”による運動能力の判定法
紺野 義雄
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1952 年 1 巻 5 号 p. 180-185

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抄録
本調査の結果を摘要すると次の如くなる。
(1) 11才より18才迄年令的に, 男子に於て著うしい変化をみない。
(2) 男女の筋硬度の差は13, 14才頃より現れ, 漸次その差は大きくなる。即ち女子は13, 14才頃より硬度が低くなる.
(3) 女子は男子に比して硬度差が稍々小さい。
(4) 硬度差は, 身長, 体重, 周囲長, 皮下脂肪との関係はないと思あれる。
(5) 走力, 跳躍力, 握力と相関があり硬度差の大なる者は運動能力が大であると言える。
(6) 集団の相関より個人相関が大である。
(7) 優秀選手は一般の者より硬度差が大きい, 又緊張硬度が高かつた。
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© 日本体力医学会
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