体力科学
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試合期に入つた重量挙選手の体力の消長と挙上点数について
(重量挙選手調査報告第13報)
小野 三嗣大和 真坪田 修三尾谷 良行
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1964 年 13 巻 4 号 p. 234-243

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抄録
重量挙オリンピツク候補選手の記録, 挙上点数, 身体計測, 筋力測定, 合宿中の血圧, 尿所見などを検査して次の結果を得た。
1) 身体計測値には大きな変化はない。
2) 脊筋力, 握力には変化がないが, 両上肢挙上力は著しく上昇している。
3) 三種目の所要時間は共に延長している。
4) 三種目各分節動作の部分速度及び速度比には大きな変化があらわれ, 初速/中速比はプレス, ジヤークは減少する傾向を示し, スナツチでは増加する傾向を示している。
5) ジヤークセットのための下降速度, プレスセツトのための背屈度を検討する必要がある。
6) 夏期合宿トレーニング中の血圧, 体重の消長には問題点はない。
7) 夏期重技練習の場合尿ウロビリノーゲン排泄量がある程度増加することは止むを得ないことであり, また問題ではないと考える。
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© 日本体力医学会
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