体力科学
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サウナ入浴法の検討
―入浴時間の設定が生体諸機能に及ぼす影響―
水田 拓道植屋 清見日丸 哲也永田 晟山本 高司
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1975 年 24 巻 3 号 p. 101-107

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抄録

目的に応じたサウナ入浴をするための一つの条件として, サウナ入浴時間が生体におよぼす影響というかたちで, 主に運動機能的な面からサウナ入浴前後, および入浴中の変化について比較検討した。
本実験の結果からサウナの効果的利用法について次のような示唆が得られた。
1.アンケート調査の結果, サウナ入浴時間においては5分単位の入浴を繰返している者が最とも多く60%余りをしめていた。また, 95%の者がなんらかの形で冷水浴を併用していた。
2.全身反応時間, 膝蓋腱反射閾値, 垂直跳びにおけるジャンプパワー等, 筋神経系の関係する機能においては, 5分入浴, 1分冷水浴で3回繰返し入浴法が, 入浴前に比べてよい成績を示し効果的であることがわかった。このことから, 経験的に得た5分単位の入浴法が, 疲労回復, 気分転換等に効果的であることが裏付けられた。
3.血圧, 心拍数, 皮膚温の変化には設定パターンによる著明な差異は認められなかった。しかし, いずれのパターンにおいても循環機能への有効な剌激として考察され, 長期にわたる利用によって環境温の変化に対する適応能を高める効果が期待される。
4.サウナ入浴中の酸素摂取量は安静時に比して, パターン (1) が23.2%, パターン (2) が31.6%れぞれ増加した。エネルギー代謝促進の面からは少し長い入浴時間が必要と考えられる。

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© 日本体力医学会
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