体力科学
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高湿度環境における運動時の体温調節
丹羽 健市中山 昭雄
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1978 年 27 巻 1 号 p. 11-18

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抄録
環境温を一定 (26℃) にした3つの異なる湿度条件のもとで種々の強度の運動を負荷し, その際の代謝, 体熱量の変化, wetならびにdryの熱放散を算出し, 運動時の生体におよぼす湿度の影響を熱平衡の面から定量的な検討を加えた。得られた結果は次の通りである。
1.運動中の酸素摂取水準は湿度条件にかかわらず運動強度に応じてほぼ一定であった。
2.直腸温ならびに平均皮膚温は運動強度に応じて湿度変化の影響は異った。すなわち, 50%Vo2max以下の運動強度では湿度変化の影響は殆んど認められないが, 60%Vo2max以上の運動では高湿に伴って上昇し, 特に70%Vo2maxの運動で著明であった。
3.総汗量 (分泌された汗量) は高湿に伴って増大し, 一方, 有効汗量 (蒸発した汗量) は高湿に伴って減少する傾向を示した。その傾向は, 特に60%, 70%Vo2maxの運動において著明であった。
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© 日本体力医学会
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