体力科学
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タウリンの運動時代謝に及ぼす影響 (1)
健康青年男子の低糖高蛋高脂食の場合
小野 三嗣渡辺 雅之長尾 憲樹池田 道明山本 隆宣小野寺 昇田中 弘之原 英喜湊 久美子大橋 道雄
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1980 年 29 巻 4 号 p. 191-204

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抄録

低糖高蛋高脂食をあたえた青年健康男子5名に20km走を行わせ, それが血圧, 心拍数, 体重, 皮脂厚, 血液成分, 尿所見の経過に如何に反映するかを見ると共に, タウリン投与がそれをどのように変動させるかを二重盲検法によって研究し, 概ね次のような所見を得た。
1) 20km走による体重減少度はタウリン投与時の方がプラセボ投与時より多かった。
2) 20km走による最大血圧上昇度はタウリン投与時の方がプラセボ投与時より少なかった。
3) 20km走後に上昇してくるCK-MB/CK比はタウリン投与によって減少させることができた。
4) 20km走によるLDHの増加率はプラセボ投与時よりタウリン投与時の方が小さい。
5) プラセボ投与時には20km走によってトリグリセライドが上昇したが, タウリン投与時には減少した。
6) タウリン投与は20km走による個々の脂肪酸構成比に大きな影響をあたえる。
7) 20km走によるアドレナリン値はタウリン投与時の方が大きい。
8) その他の血液成分や尿中カリクレインに対しては有意の変動が見られなかった。

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