体力科学
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鍛錬者と非鍛錬者における持続的な最大筋力発揮中の中枢性および末梢性疲労の発現
遠藤 隆志三田村 将史中島 剛高橋 麗小宮山 伴与志
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2004 年 53 巻 2 号 p. 211-220

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抄録
1.継続的に週3回以上レジスタンストレーニングを行っている被験者8名 (鍛錬者; TR群) ならびに座位業務に従事し, トレーニングを行っていない被験者6名 (非鍛錬者; UT群) を対象とし, 1分間の持続的なMVCを3セット行わせ, 課題遂行中の発揮トルク, TMSによるトルクおよび誘発筋電図の変化ならびにRMS/Fの変化を解析した.
2.発揮トルクの相対的な低下傾向は両群ともに類似しており, 課題終了時には約30%程度まで有意に低下した.また発揮トルクの低下とともにVAは低下し, 課題終了時にTR群で88.2%, UT群で77.3%に低下した.VAは2セット目以降でTR群の方がUT群よりも有意に高かった.
3.TR群のRMS/Fはセットの後半に大きく増加し, 2セット目以降でUT群よりも有意に高値を示した.
4.全てのセットにおけるSPの延長および1セット目のMEP面積の増加はUT群の方がTR群よりも有意に大きかった.
5.これらの結果から, 発揮トルクの低下に対して, UT群は中枢性疲労, TR群は末梢性疲労が大きな影響を与えていることが示唆された.また, 皮質運動野に対する抑制性入力が中枢性疲労の発現に大きな影響を与えており, トレーニングはこれらの機序を変化させる可能性が示唆された.
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© 日本体力医学会
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