日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
日本植物生理学会2003年度年会および第43回シンポジウム講演要旨集
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Pale greenの表現型をもつシロイヌナズナTic40変異体の解析
*町田 力島田 裕士増田 建太田 啓之高宮 建一郎
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p. 142

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抄録
 細胞質で作られ葉緑体に輸送されるタンパク質の多くは、包膜に存在するタンパク質輸送複合体(Translocon)によって葉緑体内へ運搬される。Transloconについてはこれまで主にエンドウを材料として研究されてきた。現在までに複数の遺伝子が発見されており、外膜に存在する因子はToc、内膜に存在する因子はTicと命名されている。また、各遺伝子のホモローグはシロイヌナズナでも存在することが知られている。今回我々は、FeldmannのTag lineからPale greenの表現型をもつ#2774変異体を単離し、シロイヌナズナTic40の変異体であると同定した。この変異体は成長の遅延、矮化、Pale green等の表現型を示すが、Pale greenだった組織の緑色が生育と共に徐々に濃くなる様子も観察された。タンパク質の輸送能力の低下が葉緑体の発達を遅らせ、その結果クロロフィルの蓄積の速度が遅くなっているためだと考えられる。この#2774のタンパク質の輸送能力と転写調節を調べるため、種々のタンパク質とmRNAの蓄積量を調べた。光合成に関連するタンパク質の蓄積量は変異体で減少していたが、核コードの光合成関連の遺伝子のmRNA量は変異体で増加していた。さらに、電子顕微鏡を用いて微細構造の解析を行っている。これらの結果より葉緑体形成におけるatTic40の機能について報告する予定である。
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© 2003 日本植物生理学会
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