日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第45回日本植物生理学会年会講演要旨集
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ブラシノライドはダイズの根粒着生を制御する
*寺門 純子後藤 茂子倉谷 亮子鈴木 義人吉田 茂男藤原 伸介米山 忠克
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p. 274

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抄録
根粒菌の感染によりマメ科植物の根に形成される根粒は、宿主植物によって着生の制御が行われている。これまでに、根粒着生の制御に関わる様々な物質の報告がなされており、中でも成長調節物質である植物ホルモンは、根粒様物質の誘導や根粒着生の制御を行うことが報告されている。ブラシノステロイドは植物の成長において様々な働きを行うだけではなく、近年では病害ストレス応答に関与し、病害抵抗反応をシステミックに誘導することが報告されている。今回、私達はブラシノステロイドの中でも最も強い生理活性を示すブラシノライドおよびブラシノライド合成阻害剤(ブラシナゾール)をダイズ野生株(エンレイ)および根粒超着生ミュータント(En6500)の地上部および地下部に処理し、根粒着生への影響を調べた。
ブラシノライドの地上部への処理により根粒超着生ミュータント(En6500)の根粒着生数は著しく抑制されたが、エンレイにおいては根粒着生の抑制は見られなかった。また、根の基部への注入においてもEn6500では根粒着生の遅延が確認されたが、エンレイでは根粒着生への影響はみられなかった。一方、ブラシノライド合成阻害剤であるブラシナゾールをエンレイの地上部および根の培地中に処理した結果、コントロール区と比較して、根粒着生数の増加が確認された。以上の結果から、ブラシノライドがダイズの根の発達および根粒着生の制御に関わることが示唆された。
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© 2004 日本植物生理学会
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