日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第45回日本植物生理学会年会講演要旨集
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葉緑体分化初期に機能するイネvirescent-2遺伝子はミトコンドリアタンパク質をコードする
*杉本 広樹楠見 健介吉村 淳菊池 尚志戸澤 譲射場 厚
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p. 717

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抄録
 virescent-2 (v2) はイネ低温感受性葉緑体形成不全突然変異株である。これまでの解析から、V2遺伝子は葉の発生分化初期に特異的に機能していることが示唆されている。ポジショナルクローニングの結果、V2タンパクは核酸合成のキーエンザイムGuanylate Kinase (GUK)と高い相同性を示した。さらにV2遺伝子は酵母のGUK欠損株を機能相補したことから、GUKをコードすると結論づけた。V2-GFP融合タンパク質を作成し、細胞内局在を調べたところ、V2タンパクはミトコンドリアに局在することがわかった。V2遺伝子の転写産物は葉の発生初期のステージ (P1~P4)で顕著に蓄積するが、v2 変異株においてV2遺伝子の機能を阻害すると、同ステージで引き起こされる葉緑体の転写・翻訳装置の発現が著しく阻害され、その後の葉緑体分化プロセスがストップする。以上の結果は、ミトコンドリアのGUK活性が葉緑体分化初期の葉緑体の遺伝子発現システムの構築に必要不可欠であることを示唆している。さらに、マイクロアレイシステムを用いた、v2 変異株における遺伝子発現パターンの解析結果についてもあわせて報告する。
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© 2004 日本植物生理学会
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