日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第46回日本植物生理学会年会講演要旨集
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シロイヌズナの根毛形成における制御因子の細胞間移行の解析
*和田 拓治
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p. S42

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抄録
我々は、根毛形成制御因子の一つであり、根毛形成を正に制御するR3 タイプのMyb 遺伝子であるCAPRICE (CPC) 遺伝子が、非根毛細胞から根毛細胞に移行することをGFP 遺伝子との融合遺伝子をもった形質転換体の解析より既に報告している。CPC+GFP 融合遺伝子を異所的に発現させたところ、根毛細胞から非根毛細胞には移行できるが、中心柱の細胞層から表皮細胞層には移行することはできなかった。我々は、CPC 蛋白質内の移行に関わる領域をし、どのアミノ酸残基が機能に重要であるかを明らかにした。次に酵母two-hybrid法により移行に関わる因子を分離し、植物体内での機能の解析を現在おこなっている。
 一方、表皮細胞分化の別の制御因子でありbHLH 領域をもつGLABRA3 (GL3)、 ENHANCER OF GLABRA3 (EGL3)、ATMYC1の遺伝子は根毛細胞列で強く発現しているが、gl3 egl3二重突然変異体では根毛数が著しく増加していた。つまり、この場合も遺伝子の発現している細胞と機能している細胞が違っていた。そこでGL3+GFPEGL3+GFP 融合遺伝子をもった形質転換体を解析したところ、GL3とEGL3は根毛細胞から非根毛細胞に細胞間移行をすることが示唆された。
  以上の結果をふまえ、本年会では根毛細胞の分化制御ネットワークについての考察をおこないたい。
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© 2005 日本植物生理学会
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