日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第47回日本植物生理学会年会講演要旨集
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遺伝子組換え教育への取り組みの紹介
*本橋 令子
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p. S067

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抄録
私は「遺伝子組み換え食品について知ってください」(マーティン クリスバーグ編 小泉望訳、中西印刷 2004)のパンフレットを用いて、遺伝子組換え教育を担当講義に取り入れています。遺伝子組み換え技術の紹介を講義で行い、その後学生にパンフレットを読んでもらい、レポートを書いてもらっています。学年、学部によって遺伝子組み換えについての印象や意見の違いが見られ、学部や学年別の遺伝子組み換え教育の重要性を感じました。また、静岡大学の遺伝子実験施設で毎年行われている、高校生や県内高校理科教員への遺伝子組換え実験研修会についても紹介します。
さらに、理化学研究所 横浜研究所の所内一般公開において実施した遺伝子組み換え植物についてのアンケート結果についても紹介します。
全体の印象として、情報不足、偏った情報と関心の低さが目立ちます。また、最近は遺伝子組み換え作物やクローン、ヒトゲノム解析など遺伝子実験に関する用語がマスコミで取り上げられる機会も増えてきましたが、遺伝子組み換え食品や作物はマイナスイメージを受けてしまう人が多いように思われます。積極的に組み換え技術の指導を大学、研究機関で行い、人々が正しい知識を身につけ、自分なりの考えを持つきっかけになってくれればと思っています。
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© 2006 日本植物生理学会
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