日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第50回日本植物生理学会年会講演要旨集
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光センサータンパク質AnPixJのシリカ多孔体中への吸着
*富田 祐介青木 俊野地 智康上滝 千尋宇津巻 竜也神 哲郎成川 礼池内 昌彦梶野 勉伊藤 繁
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p. 0622

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抄録
AnPixJはフィコシアノビリンを結合する新種のシアノバクテリオクロムで、シアノバクテリアAnabaena (Nostoc) sp. PCC 7120が持つ水溶性光センサータンパク質である。赤色、緑色の光を照射した時にそれぞれ543 nmに吸収極大を持つ緑色吸収型(Pg)と648 nmに吸収極大を持つ赤色吸収型(Pr)になり、可逆的な変化を示す。AnPixJの色素結合GAFドメイン(AnPixJ-GAF)の分子量は約20 kDaである。HisタグをつけたAnPixJ-GAFをフィコシアノビリン産生大腸菌内に発現させ、Niアフィニティ-カラムにより精製した。この光センサータンパク質をSiO2多孔体内に導入し、光変換活性への影響を調べた。シリカ多孔体内のAnPixJ-GAFは光変換活性を示し、光を照射することで、色が変化した。タンパク質の機能と細孔径の大きさの関連性を調べた。
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© 2009 日本植物生理学会
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