抄録
本研究では, トマト(Solanum lycopersicum)の矮性品種マイクロトムに由来するcDNAリソースの解析とデータベースの整備を進めている.
9つのマイクロトムcDNAライブラリーに由来するESTと公開されているトマトESTよりUnigene(KTU; Kazusa Tomato Unigene)を構築し, KTUの配列および機能アノテーション等の情報をMiBASE(http://www.pgb.kazusa.or.jp/mibase/)から提供している. 現在提供しているKTU3(KTU ver. 3)は, 計322,795個のESTから構築した76,276個のUnigeneから構成される.
また, 4つのマイクロトム完全長cDNAライブラリーから, 13,227個のHTC(High Throughput cDNA)が得られている. これらHTCに対して, 機能と構造のアノテーションを付加し, その情報をKaFTom(http://www.pgb.kazusa.or.jp/kaftom/)から提供している.
現在, これらのデータベースを統合したTOMATOMICSを構築中である.
[謝辞] 本研究は, ナショナルバイオリソースプロジェクト(NBRP)のサポートを受け, 佐藤忍先生(筑波大学)および有江力先生(東京農工大)の協力のもと, 実施されている.