日本植物生理学会年会およびシンポジウム 講演要旨集
第52回日本植物生理学会年会要旨集
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レタス芽生えの根毛形成に必要な表層微小管配向のランダム化とアブシジン酸の関係解析
*西村 拓海石井 智子針谷 若菜北畑 信隆浅見 忠男井上 康則高橋 秀典
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p. 0874

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抄録
レタス芽生えでは液体培地のpHを6から4に低下させると根毛形成が誘導される。将来根毛を形成する細胞では、細胞長軸に垂直な表層微小管(CMT)配向が根毛原基形成に先立ちランダムになる必要があり、これはエチレンとオーキシンにより誘導される。近年、アブシジン酸も根毛形成を誘導することが明らかになったので、本研究ではアブシジン酸がCMTランダム化に与える影響と、CMTランダム化時のアブシジン酸とエチレン・オーキシンの相互作用について調べた。
アブシジン酸をpH 6の培地に添加してレタス芽生えを培養したところ、CMTはランダム化し、根毛形成が誘導されるようになった。しかし、pH 6の培地にアブシジン酸と同時にエチレン阻害剤やオーキシン阻害剤を添加すると、CMTのランダム化は起こらず、根毛も形成されなかった。逆に、アブシジン酸合成阻害剤のアバミンをpH 4の培地に添加すると、CMTのランダム化も根毛形成も阻害されるようになった。これらの結果から、根毛形成に必要なCMT配向のランダム化にはアブシジン酸は必要であるが、単独では十分な効果を持たず、エチレン・オーキシンと協調してCMTのランダム化に関与していることが示唆された。これらのホルモン間の関係をより明確にするために、現在、pH 4の培地にアバミンと同時にエチレンもしくはオーキシンを添加した場合のCMTを観察中であるので、併せて報告する。
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© 2011 日本植物生理学会
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