抄録
著者は、妻を含む身近な人々の体験報告に遭遇するにつれて、人間パーソナリティにおける魂(soul)と霊(ghost)の実在を確信するに至った。例えば、ある非常な驚愕刺激時に子どもが昏睡状態(Coma)に陥ったが、このいわば準体脱現象(semi-out-of-the-body phenomena)が起ったとき第三者がその霊姿を見た。またあるケースでは、著者の父親が商用の旅の途中にて連れの者が突然死したが、1年後死者と面識のない宿屋の娘が変性意識状態で当死者に係わりのある異常体験に陥った。両ケースとも、ある単純な弔い(ritual)を施すことによって霊姿は消失した。魂は生命体の根本であり、魂の肉体からの半(準)離脱が生起することがあり、また魂の肉体からの完全離脱が人の死である。(編集者の要約)