写真測量とリモートセンシング
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小特集「リモートセンシングによる火山モニタリング」
2. だいち2号の干渉SARによる火山活動モニタリング
矢来 博司小林 知勝森下 遊山田 晋也三浦 優司和田 弘人仲井 博之山中 雅之攪上 泰亮上芝 晴香
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2016 年 55 巻 1 号 p. 6-11

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抄録

噴火に伴う被害の軽減のためには,火山活動のモニタリングが重要である。近年,地殻変動の空間分布を詳細に把握できる利点から,SARを搭載する「だいち2号」の活用が期待されている。この「だいち2号」の干渉SARにより,箱根山や桜島などで火山活動の活発化に伴う地殻変動が捉えられた。箱根山では大涌谷で地殻変動が検出され,継続的な観測により変動の推移が捉えられた。桜島では,捉えられた地殻変動から昭和火口の直下へのマグマ貫入が推定された。これらの情報は火山噴火予知連絡会などに報告され,評価に活用されている。

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© 2016 一般社団法人 日本写真測量学会
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