抄録
本文はリモートセンシングデータを有効に活用すべく, MSSのディジタルデータ処理の汎用プラグラム (PARS) の基本構想とその一事例を述べたものである。
開発にあたってはMSSデータ利用における我国の現状を鑑み, 各応用分野での研究者達がシステムを簡便に使用できるよう配慮されている。
PARSは主として次下の4つの階層から成っている。
1) 情報点検処理機能
2) 変数ベクトル抽出処理機能
3) 識別関数抽出処理機能
4) 識別出力処理機能
階層化の目的は分析者の便宜をはかるものである。つまり分析の過程を把握することにより, 分析の一時休止, 繰返しなどが効率的に行える。また他の情報との重ね合せ等システムの部分的利用も勘案されている。
PARSは京都大学大型計算機センターの支援を受けて開発作成中のもので, 今後できるだけ早い時期に全国の大学, 研究所の研究技術者に公開される予定である。