写真測量とリモートセンシング
Online ISSN : 1883-9061
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地形図作成のための宇宙データの取得と処理
建石 隆太郎
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1984 年 23 巻 2 号 p. 21-28

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抄録

等高線間隔40mで縮尺1: 50, 000の画像地図を宇宙からのフィルムカメラで作成することは, 十分に可能である。しかし, フィルムカメラ方式には, いくつかの欠点がある。本委員会は, 等高線間隔20mで縮尺1: 50, 000の地図を作成するためには, リニアアレイセンサによる電子光学方式のシステムがもっとも望ましいと考える。また, このシステムは, 大部分が自動化できるため, 従来の地図作成に比べて, 時間, コストの面で大いに節約できる。さらに, このシステムは, 地形図作成に加えて, 浅海地図, 主題図の作成や一時的現象の監視や解析をすることができる。表3は, このシステムの概要を示したものである。
本委員会では, データの受信, 受信以後の処理, 成果品の配布は, 各国の問題と考え, 扱わない。しかし, 提案されたシステムは, 既存のLandsat受信設備を活用できるように設計されている。ただ, エピポーラ面上のステレオデータから標高データを求めたり, 地表の3次元形状を視覚化するなどの新しい処理は, 追加されなければならない。

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© 社団法人 日本写真測量学会
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