写真測量とリモートセンシング
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整数値バイアス同時決定法GPS空中三角測量の精度検証
Bokuro URABEMayumi NOGUCHIMamoru KOARAI
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2001 年 40 巻 4 号 p. 37-44

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抄録
航空写真に写っている地上基準点 (対空標識) および標定点の写真座標を計測し, 中心投影モデルによる座標変換式のパラメータを最小二乗法で解く空中三角測量は, 1950年代に理論的な整備が終わり, コンピュータの進歩とともにごく一般的な測量技術になっている。一方, 室内作業の多くが効率化されていく中で, 対空標識設置に関わる時間・経費的コストはほとんど軽減されず, 地形図作成事業の足かせとなっていた。近年, 空中三角測量において撮影航空機に搭載されたGPSの観測データを利用する技術 (GPS空中三角測量) が実用化され, 標識設置の労力を大幅に削減することが可能となった。本研究では, GPS空中三角測量手法として, 初期に実用化されたShift-Drift法, および最新理論が適用された整数値バイアス同時決定法の二手法を用いて精度検証実験を行い, 従来のバンドル法, 独立モデル法による調整結果と比較した。また, 整数値バイアス同時決定法による, 地上基準点を全く使用しないGPS空中三角測量を試み, その精度を検証した。
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© 社団法人 日本写真測量学会
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