抄録
近年、電子書籍、ペーパーライクディスプレイに代表される薄型、軽量でかつ、割れない、曲げられるディスプレイに対する期待が高まってきている。我々は、水蒸気バリア性および酸素バリア性をそれぞれ有する包装用のバリアフィルムを組み合わせることで、バリア性が高くかつフレキシビリティの高いOLED用の基材フィルムを開発した。一方、グラビア印刷法をOLEDの発光層のパターニングに適用する検討を行い、100μmのラインパターンの形成が可能であることを確認した。また、これらの技術を用いて、フレキシブルエリアカラーOLEDパネルの試作を行い、印刷による大量安価なフレキシブルOLEDの量産化技術の可能性を見出した。