抄録
我々が用いている足底板Dynasole PCは,人の動き,とくに歩行・走行形態を変化させ,リズミカルで流動的な動きをつくることにより下肢機能の再建を促すことを目的としている。従来からある足底板は主に足部に限局されてきたのに対し,足底板Dynasole PCは動的な姿勢制御に着目することで膝,股,腰などにも広く用いられる。当施設において作製した足底板Dynasole PCの総数は,2年7ヶ月で262例である。足底板Dynasole PCはマルアライメントに起因する障害に対して適応され,三次元動作解析システムを用いた歩行解析においてもその効果が示されている。