医療の質・安全学会誌
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国立大学病院医療安全管理協議会について
武田 裕中島 和江八田 かずよ
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2006 年 1 巻 1 号 p. 83-86

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抄録

平成13年国立大学病院長会議の「医療機能強化を目指したマネジメント改革」の提言を受け、平成14年秋に国立大学病院医療安全管理協議会が発足した。事務局を大阪大学病院中央クオリティマネジメント部、会長を同部部長が引き受け現在に至っている。発足当初には、国立大学病院における医療安全管理体制の基本モデル、インシデントレポートの運用、医療事故防止・対応の組織化、医療事故の定義などについてコンセンサスを得た。また管理者・選任リスクマネジャ・事務担当による3分科会を設け、各々の役割・機能について討議を重ね、マニュアル等の公表などを行ってきた。平成16年の国立大学法人への移行後はさらに、医療損害賠償保険、事故後の対応など新たな課題について検討を行っている。今後さらに、リスクマネジャ研修などを継続的に実施するとともに、積極的な医療事故の公表などについて、国立大学病院が先導する患者安全を目指して、本協議会の役割を果たすべく事業を推進していく予定である。

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© 2006 医療の質・安全学会
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