2014 年 8 巻 1 号 p. 30-32
盲導犬増加に向けての課題は育成頭数だけでなく、視覚障がいを有する当事者の意識も大きい。盲導犬使用を希望しない視覚障がい者がいる中、盲導犬使用の動機を明らかにすることは、盲導犬使用希望者の増加へと導く手掛かりになると推測できる。そこで本調査では、現役盲導犬使用者 9名に、盲導犬使用の動機について半構造化聞き取りを実施し、使用を決めた理由についての分析を実施した。その結果、動機を「接近理解(納得)型」、「目標達成型」、「混合型」の 3種に大きく分類することができた。このうち最も多かったのが「接近理解(納得)型」であり、身近なところで直に盲導犬使用者と接し、盲導犬への理解を深めていくことが、使用を決める大きなきっかけとなっていたことが判明した。今後このような機会をいかに広げていくかが、盲導犬使用希望者を増加させる一つの鍵と考えられる。