デザイン学研究特集号
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地球温暖化問題と自動車(1.エコロジー)
片岡 篤
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1997 年 4 巻 3 号 p. 8-9

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抄録

自動車の環境問題は、都市部の大気汚染のように人間への害が顕在化している物は、その時代に応じたかなり積極的な対策が打たれてきた。しかし、21世紀の環境問題として最大の課題になると考えられる「地球温暖化」問題は、規模が大きく人間の感覚ではその存在が実感しにくいため、まだその対応は途に着いたばかりである。「地球温暖化」は、100年単位の長期にわたって地球的規模で取り組まなければならない問題であり、原因である化石エネルギーの消費活動をどれだけ削減すれぱ良いのか、今世界各国は全体目標の設定を迫られている。二酸化炭素排出量の20%を占めている自動車の将来も、それ無しには語れないと考えられる。21世紀まで3年となった今、その問題の規模の大きさを個人的試算ではあるが具体的に把握し、21世紀の自動車デザインの在り方を考える出発点としたい。

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© 1997 日本デザイン学会
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