オフィス・オートメーション学会誌
Online ISSN : 2432-6364
Print ISSN : 1349-2861
ハイテク家電業界向け生産計画システム(<特集>次世代生産システム)
今野 和幸
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2007 年 27 巻 4 号 p. 50-55

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抄録

ハイテク家電業界では,デジタル技術の急速な進歩,消費者ニーズの多様化,製品ライフサイクルの短期化などの市場動向や激化する競争環境を受けて,大手メーカを中心に,今,改めてサプライチェーンの見直し,改善が進んでいる.(株)日立東日本ソリューションズでは,1992年に負荷計画を中心とした生産計画システムLoadCalcをリリースした後,大中日程計画から生産スケジューリングまで,多様な生産計画ソリューションを提供してきた.その中でもハイテク家電製造業を主な貢献領域として位置づけ,継続してソリューションの提供をしてきている.今回,これまでの適用ノウハウを集約し,パッケージ性を高めた新たな生産計画システムの開発を行った.新たな生産計画システムは基準日程計画(MPS),能力所要量計画(CRP),資材所要量計画(MRP)を適用業務範囲としながらも,計画立案の側面よりも,部材調達のタイミングや需要情報の変更などの突発事象に対して,業務の中でいかに精度よく迅速に適応するかをコンセプトとしている.

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© 2007 日本情報経営学会
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