サルコイドーシス/肉芽腫性疾患
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難治性疾患としてのサルコイドーシスの神経・筋病変
西山 和利作田 学
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2007 年 27 巻 1 号 p. 37-42

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抄録

サルコイドーシスは全身性疾患であり, 病勢が中枢神経・末梢神経・筋に及ぶことも稀ではない. こうした神経内科領域のサルコイドーシスはその組織特性からも難治性であることが多い. 今回我々はサルコイドーシスの神経・筋病変に関するアンケート調査を専門医に対して全国規模で実施した. その結果, サルコイドーシスは中枢神経, 末梢神経, 筋の, いずれにおいても比較的稀な病態であることが判明した. そのためサルコイドーシスの神経・筋病変は組織立った検討がなされえないでいる分野であると言える. 一方, 難治性サルコイドーシスの定義に関しては, 疾患の遷延性, 重症性, 治療抵抗性などの組み合わせをもって難治性ととらえる傾向があるものの, その概念自体に医師間で大きな差異が存在した. 今後は難治性疾患としてのサルコイドーシスの神経・筋病変に関して系統だった検討をなしうるような方策を確立することが重要である.

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© 日本サルコイドーシス/肉芽腫性疾患学会
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