抄録
キアリⅡ奇形に伴う精神身体障害があり、数年前に回腸導管造設術をうけた若年女性のストーマケアを経験した。患者は一切セルフケアができず、長期間母親、看護者が局所管理を行っていたが、慢性ストーマ周囲皮膚炎などの問題があった。そこで、ストーマ装具を変更し、セルフケアができるようになることを目標に、患者の能力と環境を考慮してケアを開始した。母子分離できるように母親に働きかけ、根気よく患者の理解レベルに合わせた指導を行なった結果、患者はセルフケアが可能となり、スキントラブルがなくなり、さらに生活行動の改善がえられた。