主催: 日本ソフトウェア科学会
GRIDを構築するためのミドルウェアが多数存在する.しかし,その環境を使用するには各ミドルウェア固有の専門の知識を要し,またジョブの実行方式はそれぞれの仕様に依存する.本研究では,異なったミドルウェアによって構築された複数のGRIDを透過的に利用するためのインターフェースを提供する.さらに使用ポリシーをルールベースによって行うことにより,拡張性を確保すると共に,ロバストなシステムを実現する.そして本システムを使用し,創薬の分野で必要とされる医薬品候補化合物を探索する試みであるタンパク質と低分子化合物のドッキング解析を行うGRIDを利用可能にすることにより,有効性を示す.