日本ソフトウェア科学会大会講演論文集
Online ISSN : 1349-3515
ISSN-L : 0913-5391
日本ソフトウェア科学会第21回大会
セッションID: 4A-3
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最適化機構を持つC++並列スケルトンライブラリ
*明石 良樹松崎 公紀岩崎 英哉筧 一彦胡 振江
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抄録

並列プログラムを作成する難しさを緩和するため,頻繁に用いられる並列処理のパターンをあらかじめ実装しておき,そのパターンの組み合わせでプログラムを作成する「スケルトン並列プログラミング」が考案されている.プログラマは並列スケルトンと呼ばれる関数を組み合わせることによって,並列プログラムを容易に記述することができるようになる.しかし,並列スケルトンで書かれたプログラムは,必ずしも実行効率が良くないという問題点がある.本研究では,BMFという計算モデルに基づいた並列スケルトンライブラリをC++上に実装した.その上で,融合変換と呼ばれる,複数の関数呼び出しを単一の関数呼び出しに融合する手法を適用し,並列スケルトンで書かれたプログラムを最適化する機構を実現した.本発表では,並列スケルトンライブラリの実装を提案し,最適化の効果について報告する.

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© 2004 日本ソフトウェア科学会
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