主催: 日本ソフトウェア科学会
画像圧縮の分野で知られているフラクタル画像圧縮(FIC)は画像内の自己相似性に注目し, 幾何学的な解析を自動的に行う. FICによる画像解析の結果として, 画像はそれをなすアフィン変換の集合に置き換えられる. このアフィン変換群を復号する際に, 画像中のピクセルは整数列からなる反復関数系アドレスを持つ. この反復関数系アドレスを別の画像に関連付け, ある画像からある画像へ色彩を転送し, 芸術的な変換効果を得ることができる. この手法によって, ユーザは単に2種類の画像を用意するだけで芸術的な効果を得ることができる.