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腹腔鏡下外側区域グラフト採取術の導入と今後の課題
奥村 晋也伊藤 孝司政野 裕紀岡本 竜弥小川 絵里小木曾 聡石井 隆道波多野 悦朗
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2024 年 59 巻 Supplement 号 p. s253_2

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抄録

はじめに

外側区域グラフト採取術は、従来上腹部正中切開で行ってきたが、2022年より完全腹腔鏡下手術が保険適応となり、当院でも導入準備を進めてきた。2024年4月より、完全腹腔鏡下外側区域グラフト採取術を導入した。

方法と結果

導入にあたっての準備として、小児外科チームとの綿密な打ち合わせ、適応基準の設定、院内各部署との調整を行った。外部施設のプロクターの指導を仰ぎ、2024年4月に2例の完全腹腔鏡下外側区域グラフト採取術を安全に施行しえた。ドナーおよびレシピエントの術中術後経過に問題はなく、合併症なく経過した。

結語

当院での腹腔鏡下外側区域グラフト採取術はまだ導入段階であり、引き続きドナーおよびレシピエント双方の安全性を担保しつつ、慎重に経験を積み重ねていく必要がある。

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