移植
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法的脳死判定における脳波検査関連業務に携わる臨床検査技師のストレス研究から考える臨床検査技師による院内コーディネーターとしての役割
篠原 香月吉川 充史朝居 朋子剣持 敬
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2024 年 59 巻 Supplement 号 p. s314_1

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抄録

目的)当院では、多職種が院内コーディネーター(院内Co.)として活動し、臨床検査技師(MT)も一翼を担っている。日本では脳死下臓器提供件数が少なく、その事例経験の少なさから医師や看護師に加えて、知識や技術を必要とする法的脳死判定における脳波検査を担当するMTも負担感やストレスを抱いている。今回、MTのストレスや支援ニーズを明らかにし、MTの院内Co.としての役割について検討する。対象と方法)日本臓器移植ネットワーク公表の脳死下臓器提供が可能で、協力の得られた171施設1,207名のMTに対し、無記名自記式質問紙調査を実施した。内容は、回答者の施設・属性、法的脳死判定における脳波検査関連業務のストレス、ストレスを抱く理由、ストレス軽減のための支援・研修とした。研究倫理審査承認済(HM22-49)。結果)回収数737通(回収率61.1%、有効回答率58.6%)。法的脳死判定における脳波検査経験あり41.6%、経験なし58.4%。MTは脳波検査関連業務にストレスを抱き、特に法的脳死判定経験のないMTはよりストレスを抱き、院内体制整備、多職種・施設間連携などによる支援の必要性が分かった。考察)MTはその専門性より、法的脳死判定において脳波検査の実施が主業務であるが、院内Co.として携わるMTの人員増加を促すこと、脳波検査の実施における他の院内Co.や医師、看護師との多職種連携を推進し、スタッフの負担軽減に寄与する重要な役割と考える。

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