熱帯農業
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カカオの温室栽培に関する研究
II花粉の性質および受粉の機構について
佐藤 啓一阪口 ナミ
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1968 年 12 巻 2 号 p. 79-82

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抄録
カカオの温室における開花機構を調べ, また花粉の寒天培養によつて花粉の性質を調べた結果,
1.カカオの花粉は, 蔗糖10%, 寒天1.5%を用い28℃1夜放置で良好な発芽を示した.
2.花粉発芽率は午前がよく, 午後も2時を過ぎると低下する.
3.室内放置の花粉は24時間後には, 寒天培地上での発芽力は少なかつた.
4.受粉後, 受精までには.少なくとも14時間を要した.
5.開花1日後には殆ど落花するが.良好な花ほど着花時間は長い.
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© 日本熱帯農業学会
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