熱帯農業
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日本におけるズボイシア属植物の生産
第2報 Duboisia myoporoidesの挿木繁殖について
池永 敏彦大橋 裕
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1973 年 17 巻 1 号 p. 23-27

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抄録
わが国におけるDuboisiaの挿木条件を知るために, Duboisia myoporides R. BR.を材料として挿穂の葉数, 母本における挿穂の位置, 床土の種類, 挿木時期, NAAの効果について実験をおこなった.
1) 挿穂が6枚の葉を有するとき発根率も高く, 根の生長も良好であった.
2) 母本の基部近くにある枝から採取した挿穂がよく発根する傾向を示したし, 根の生長も同様な傾向を示した.
3) 挿床に用いた6種の用土 (畑土, バーミキュライト, 鹿沼土, 砂, ネニサンソ, ピート) の中で, バーミキュライトと砂が用土として適しているようであった.
4) 挿木時期は5~6月が最適らしい.他の月でも冬季11~2月を除けばかなり発根する.
5) NAAは10~50ppmの濃度で根の形成を促進すると思われる.
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© 日本熱帯農業学会
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