熱帯農業
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ステビアの日長反応とその変異*
工藤 政明古賀 義昭
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1977 年 20 巻 4 号 p. 211-217

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抄録

北海道農試によってブラジルから導入されたステビア種子に由来する, 混合採種集団およびそれらの中から選抜した早晩生8系統を, 4つの日長条件下 (11, 12.5, 14時間および自然日長) で養成し, 日長反応特性を解析した結果, ステビアは12時間前後を限界日長とし, それ以上の長日では開花が遅延する短日性植物であること, 早晩生の変異は長日下の遅延度の変異に起因することを明らかにし, さらにステビアの日長反応曲線と自然日長推移曲線の関係から, 沖縄地域におけるステビアの主要栽培時期を3~7月上旬と推定するとともに, 沖縄地域に適応する系統は中~晩生種であると推定した.

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