1979 年 23 巻 2 号 p. 63-67
八重山地方におけるタマゴイモの栽培状況について調査研究を行なった.栽培の歴史は古く, 有史前の作物の可能性が強く, 方言名の呼称は8とおりに分けられる.
隆起さんご石灰岩土壌で栽培されており, 栽植距離は45×45cm, 60×60cmである.植付け時期は24気節の春分 (3月21日~4月4日から清明 (4月5日~4月19日) の頃で, 収穫時期は11月から翌年の1月頃まで行なわれる.食用イモは冷涼な場所に竹かごや竹床上に貯蔵され, 種イモは主として仔イモを利用している.