熱帯農業
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台湾における熱帯および亜熱帯地方カンキツ園の養分状態について
王 銀波森田 修二
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1980 年 24 巻 1 号 p. 6-12

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抄録
台湾は熱帯および亜熱帯地方に属し, カンキツは広く栽培されている.これら両地方のカンキツ園の養分状態について研究した.
葉分析の結果は, これら両地方についておよび品種について, ある程度の差異が見出された.またこの結果は温帯地方に属する日本のものよりも低い値であった.土壌の主要成分の含有程度は亜熱帯地方の方が熱帯地方よりも, 置換性Ca, Mg, Ca飽和度を除いては, 高かった.主要成分の含量は日本のカンキツ園のものよりも低かった.微量成分含量はCu以外は, 熱帯地方の方が亜熱帯地方のものよりも高い値を示した.この含量は日本のものよりも, Cu以外は低い値であった.葉分析および土壌分析値の間で, Ca, Mg, Znについて相関関係が見出された.
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© 日本熱帯農業学会
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