抄録
富栄養化湖沼においてプランクトンが大発生するように, 富栄養化した浅い河川でも付着性藻類が河床に多量に増殖することが最近の調査研究で明らかにされつつある。多量に発生した付着性藻類は, 死滅, 剥離し下流域の水質を悪化させる。
このような河川の富栄養化障害に対する水質保全対策立案に際し, 河川全体の有機物収支を正確に推定することは, 重要なことであると考えられる。
本研究では, 溶存酸素の収支モデルを用い, 大型模型水路の時系列データから有機物収支を推定するとともにこの定量方法の精度を検討した。
その結果, (計算値-実測値) /実測値×100〓11 (%), 21 (%) なる結果を得, DOの収支モデルによる有機物収支の推定方法は妥当であるという結論を導いた。