水質汚濁研究
Print ISSN : 0387-2025
固定化活性汚泥ペレットの乾燥保存性
角野 立夫中村 裕紀森 直道
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1991 年 14 巻 11 号 p. 820-823,796

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抄録
アクリルアミドで固定化した固定化活性汚泥の乾燥保存性について検討した。室温で30日間自然乾燥した固定化活性汚泥ペレットは残存活性が51%と高い値を得た。この乾燥保存したペレットを5l曝気槽に投入し負荷1kg-BOD・m-3・d-1で連続処理運転したところ, 3日間で保存前と同等の活性に回復し良好な処理水水質を得ることができた。乾燥保存したペレットの体積は約1/8に収縮減容し, 水に戻すと吸水し元の大きさに戻るという可逆的な性質を示した。体積が減容したペレットを保存することにより運搬性を改善できる見通しを得た。
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© 社団法人日本水環境学会
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