廃棄物学会論文誌
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論文
連続実態調査による家庭ごみ排出量と資源物回収量の関連分析
荒井 康裕小泉 明谷川 昇及川 智
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2004 年 15 巻 3 号 p. 200-207

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抄録
本論文では, 連続実態調査から得たデータを用い, 家庭ごみ排出量と資源物回収量との関連分析を行った。総排出量の多少を基準にしたグループ別に, 紙類およびプラスチック類の資源物回収量の多寡, ならびに回収量の向上に伴うごみ減量化効果について分析した。
まず, アンケート結果を説明要因とする数量化理論第II類の適用により, 総排出量の増減変化がごみ減量化意識の高さ, 世帯属性の差異に起因することを示し, 総排出量の多少を考慮した3グループにデータを分類した。つぎに, 資源物回収量のごみ排出量に対する比を資源物比と定義する一方, 資源物回収の実態をごみ組成項目別のデータから考察した。そして, 資源物比の高低によって区分された2群間で紙類およびプラスチック類の回収量の差を比較した上で, 資源物回収量の向上によるごみ減量化の可能性を定量的に示した。
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© 一般社団法人 廃棄物資源循環学会
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