パルプ紙工業雜誌
Online ISSN : 1884-4731
ISSN-L : 0370-0313
繊維素グリコール酸ソーダ利用による和紙製造の研究 (第2報)
加藤 嘉一帯川 安彦
著者情報
ジャーナル フリー

1953 年 7 巻 1 号 p. 24-29

詳細
抄録
我々は先にCMC漉込を行うと, 成紙の品質を向上させ, 強度の大きいものが得られることを報告した。この質瞼結果を手漉紙工業の實際工程に折り込んで實施しても, 必す滿足すべき結果が得られる筈であり, 亦そうすることが我々の使命でもある。そこで今回の實験は, 二尺×三尺制の二つ取の障子紙抄造の全工程, 並ひに難紙の抄造工程に折り込んで質施した。そして漉込に使用するCMCの繼續添加量を, 漉槽の水量, 成紙の強度, 及び分析により得られる漉槽中のCMC消費量から解決を試みた。亦CMC漉込紙を日光に曝露した場合の強度を併せ検討し, 商品價値判定の一助とした。使用したCMC試料は前報と同一品である。
著者関連情報
© 紙パルプ技術協会
前の記事 次の記事
feedback
Top