専門日本語教育研究
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「ビジネス日本語」の変遷と今後
太田 亨
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2015 年 17 巻 p. 3-6

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抄録
「ビジネス日本語(BJ)」という用語は、1994年頃から広義かつ抽象的な定義の中で、教育対象が外国人・留学生であることを大前提に使われ始めた。また、BJ教育は専門日本語教育の観点からも捉えることができ、ビジネス世界の「成員になる者」全般に対して広く行われる可能性を秘めている。BJ教育が劇的に変化した契機は、2007年から始まった「アジア人財資金構想」である。金沢大学のケースもその枠組みで始まり、自立化を遂げ今日に至っている。今後のBJ教育は、社会で求められるダイバーシティの観点から、日本人も含めた総合的な人材育成教育として変化していくであろう。その中で求められる教師の役割は広範であり、BJ教育に携わる者全員で考えていかねばならない。
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© 2015 専門日本語教育学会
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