日本獸醫學雜誌(The Japanese Journal of Veterinary Science)
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Fusobacterium necrophorumによる肝膿瘍形成におよぼす菌体成分の影響
中島 靖之中村 菊保竹内 正太郎
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1985 年 47 巻 4 号 p. 589-595

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抄録
Fusobacterium necrophorumの生菌と菌体成分をマウスに接種して, 形成された肝病変を検討した. 生菌接種では, 類洞の菌栓塞をともなう凝固壊死が膿瘍となった. 細胞壁分画を接種したマウスでは漿膜炎がみられ, リポ多糖体あるいは細胞質分画を接種したマウスでは肝臓の変性ないし壊死と血液凝固異常がみられた. 生菌および各菌体成分に対応する螢光抗原は類洞において観察された.
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© 社団法人 日本獣医学会
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