日本獸醫學雜誌(The Japanese Journal of Veterinary Science)
Online ISSN : 1881-1442
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牛の顆粒球機能不全症候群
高橋 清志宮川 幸二阿部 聡黒沢 隆其田 三夫中出 哲也永幡 肇野田 寛千早 豊磯貝 恵美子
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1987 年 49 巻 4 号 p. 733-736

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抄録
慢性炎症と末梢血分葉核好中球の異常増多 (61.1±22.2×103/μl) を示し, 抗生物質療法で根治しない7例のホルスタイン種子牛について臨床病理学的観察を行った結果, いずれの症例も好中球殺菌能の低下が原因と考えられ, 顆粒球機能不全症候群と診断された。本症は同一家系の若齢牛に散発したことから, 遺伝性の疾患と考えられた。
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