日本獸醫學雜誌(The Japanese Journal of Veterinary Science)
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フタコブラクダCamelus bactrianusに見られた胃内繊毛虫
今井 壮一桂 栄
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1990 年 52 巻 5 号 p. 1069-1075

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抄録
モンゴルおよびステップに生息するフタコブラクダの胃内繊毛虫相を検索した結果, 7属14種5型の繊毛虫が検出された. これらのうち, Entodinium属の1種はE. okoppensis Ito et Imaiの新型と判断されたので, E. okoppensis f. cameliとして記載した. また, 本種を含む6種はラクダの胃内からは初めて検出されたものであり, 一方, 従来ヒトコブラクダにおいてラクダ固有種であると報告されている5種のうちの3種が認められた. 繊毛虫の属別構成比は, 宿主個体ならびに胃内の部位により異なっていたが, ほとんどの場合Entodinium属繊毛虫が優勢であった. 第一胃内における繊毛虫密度は平均2.1×105/ml, 平均出現繊毛虫種数は7.3種であった.
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© 社団法人 日本獣医学会
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