山階鳥類研究所研究報告
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オナガの生活史に関する研究
第2報 就塒行動(1)
細野 哲夫
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1967 年 5 巻 1 号 p. 34-47

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抄録

1.1962年3月~1964年4月までの間に長野県下善光寺平の川中島町北戸部常行寺附近に行動圏をもつオナガ群を対象としてその就塒行動を調査した。
2.塒に選択する樹種はリンゴと庭木で,その変更は規則的である(Fig.2参照)。
3.塒の季節的変動を就塒羽数の変動(Fig.3),塒場所の変動(Fig.4)からとらえ,塒型を5つに区分した(Table.2)。
4.入塒および休眠時刻の季節的変化(Fig.5)を照度および食物条件から検討した。
5.就塒行動を5つの塒型から検討し,a繁殖期型,b日中行動圏内型,c日中行動圏外型の三つの就塒行動型を設定した。

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