土木構造・材料論文集
Online ISSN : 2759-176X
Print ISSN : 2185-4157
技術展望
都市3次元デジタルツインのさらなる利活用のための人工知能技術の現状と展望
全 邦釘
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2023 年 39 巻 p. 19-28

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抄録
近年,国内外で都市の3次元デジタルツインに関する研究・開発・実証実験が進められている.しかし,こういった都市の3次元デジタルツインが実運用されている例は非常に少ない.その理由として,現状では都市の3次元デジタルツインのB/Cが低いことが原因であると考えられる.しかし,3次元の豊富なデータをもとに可視化や連携,解析が出来る3次元デジタルツインは,将来的には社会に大きく貢献できると考えられ,そのB/Cを高めることで実装を進めていくべきである.筆者はB/Cを高めるためには,増加した情報量を適切に扱うことが可能なデータドリブンアプローチ,特にAI技術の研究開発が重要であると考えている.そこで本稿では,都市の3次元デジタルツインを有意義に利活用するためのAI 技術について,特に橋梁の3次元モデルの観点を中心として,現状および今後の展望を述べることとする.
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© 2023 (一社)九州橋梁・構造工学研究会
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