1986 年 34 巻 1 号 p. 29-32
電池反応は, アノード(負極)で起こる「強い力で電子を出す反応」と, カソード(正極)で起こる「強い力で電子を取り込む反応」とが組み合わさって進行する。したがって, 両極の間を導線でつなげば, そこを電子が力強く走りぬけるから, そこに電球を入れれば電球がともり, モーターを入れればモーターが回る。このような電池反応の原理は, 電池以外にもいろいろなものに応用され, あるいは自然界で自然に起こって害を及ぼすこともある。それらについて述べてみる。