化学機械
Print ISSN : 0368-4784
化学機械装置としての新陶磁器製品
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1940 年 4 巻 3 号 p. 185-203

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抄録

化学機械装置方面に対する耐蝕材料として耐酸陶磁器の優秀性が認められ,広く使用せられるに至つたのは,そう新しい事ではない。然し物理的並に機械的性質に関しては,今尚ほ不充分な点が尠くないのは誠に惜しむべきである。殊に時局の趨勢は従来代用品なる名目の下に登場し来つた物資に対して,代用品としてで無く全く別個の,より優秀なる存在たらんことを要求してゐる。
本協会は同方面関係会員諸氏の要望に応へて,5月24日午後6時半より大阪市今橋なる大阪倶楽部に商工省陶磁器試験所長秋月透氏,第一部長磯松嶺造氏,第二部長小川新一郎氏(代理沢村滋郎氏)を聘し,同所の研究に関して御講演を願ひ,其の後三氏を囲んで座談会を開催して質疑応答を行ひ,一同啓発されることが少くなかつた。茲に改めて三氏に対し深謝の意を表すると共に,陶磁器製化学用品が此の時局の要求を充たすべく,今後一層の進歩を遂げんことを切望してやまないものである。(編輯)

© (社)化学工学会
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